エルネア王国*イロハ家譚

『ワールド ネバーランド~エルネア王国の日々~』のプレイ日記です☆ネタバレ満載です!^□^;

*202年*進路

 

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朝食を摂りながらもキクは将来への悩みで憂鬱となり溜息が出ます。

特に誰に急かされているわけでもなく、必ず立派な進路を決断しなくてはならないわけでもありません。

現に、斜め前に座る姉のジニアは成人以降もわりとのんびりと毎日を過ごしています。

 

キクの頭の片隅にふと、ある思いが浮かびました。

 

誰より憧れで、誰より誇らしい両親。

子供時代は純粋に自慢と思えたことだけれども、こうして大人になった今、自慢だった両親の存在が大き過ぎるがゆえに悩みの種となっているのかもしれない・・・と。

 

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毎日がただただ楽しかった子供時代が少しだけ恋しくなりました。

 

 

***

 

 

時間を持て余すから変に悩んでしまうんだ!とキクは畑の世話の後、ヤーノ市場へ買い物に行くのではなく牧場へ。

そこでばったり、姉ジニアがお付き合い中のダイゾーさんに会いました。

 

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ダイゾー「キクちゃん! あ、成人したんだよね? おめでとう」

 

成人後すぐにローゼル近衛騎士隊に入隊が決まったダイゾーさん。

どうやって進路を決めたのだろう?

相談してみるのもいいかもしれません。本当ならまずは身近な姉に相談を持ちかけてみるべきでしょうが、姉ときたらーーー

 

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こんな調子なので、相談にならないとしか思えなくてw

 

キク「ダイゾーさん。自分の進路ってどうやって決めた?」

 

突然の質問にダイゾーはキョトンとします。

ですがよく見たキクの顔にいつもの明るさがなかったため、そして成人したばかりという状況を鑑みて、この年齢につきもののことだと察しました。

 

ダイゾー「キクちゃんは何かしてみたい仕事はある?」

 

キク「ーーずっとね、父さんや母さんみたいに騎士隊に入隊して、龍騎士になりたいって思ってた。でも・・・」

 

ダイゾー「でも?」

 

キク「・・・違うような気がして。本当に隊員として仕事をしたいのか、本当に目指したいのかが。あたしがずっと考えていたことは思い込みで、実はそうなりたいわけじゃなく、もしかしたらただ憧れからくるものなのかもって思っちゃって」

 

それを聞いて、ダイゾーは小さく笑みをこぼしました。

キクにはそれの意味することが何なのか、見当もつきません。

 

ダイゾー「気負い過ぎだよ。キクちゃん」

 

少しバツが悪そうにダイゾーは自らの進路選択を打ち明けます。

 

ダイゾー「オレが騎士隊への道を選んだのってさ、ジニアがきっかけなんだよね」

 

キク「えっ? 姉貴? なんで??」

 

ダイゾーが騎士隊を目指した理由はこういうものでした。

学生時代からジニアに好意を寄せていたダイゾーでしたが、優柔不断な性格が邪魔をして当時ジニアとはそれほど仲良くできていたわけではなかったそうです。

見かけてもなかなか声をかけることができず、またジニアからも遊びに誘われることもなく、同級生ながら学舎でもあまり接点を持てずに卒業を迎えてしまいました。

 

けれど、ジニアへの想いは消えそうになくて。

どうするべきか悩みに悩むけれど答えは出ず。

ダイゾーは自分に嫌気が差していました。

 

そんな折、風の噂で騎兵選抜トーナメントにジニアが出場することを聞きつけます。

 

ダイゾー「練兵場の掲示板を見に行ったら本当にジニアの名前があって。登録期限ギリギリだったこともあって、何も考えずにオレも申し込んだんだ。トーナメントを理由に、今度こそジニアと仲良くなりたいと思って」

 

ただ一つ問題は、勝ち上がれるかということ。

初戦敗退という姿だけはジニアに見せたくないと心底思ったのです。

 

ダイゾー「そこからだよ、本気でダンジョン漬けの毎日。14日がオレの初戦日だったから、なんとかその日まで力をつけようって必死になってさ」

 

キク「確かダイゾーさん、準優勝してたよね!? その短期間で・・・すごい!」

 

ダイゾー「キクちゃんにこんなこと言うの、本当に恥ずかしいんだけど・・・ジニアのことしか頭になかったんだ。優勝してかっこいいところ見てもらえれば、ジニアに興味持ってもらえるかもしれないって。今となれば不純すぎるけどね」

 

ダイゾーが困ったように笑いました。

 

キク「でも、よかったね。今お付き合いしてるってことは、ダイゾーさんの気持ちが姉貴に届いたってことでしょ?」

 

ダイゾー「あの時の決断は無鉄砲なものだったかもしれないけど、結果的にそれでよかったってことだろうね。優柔不断で思い切りに欠けるオレは、無茶することで未来が開けたんだ」

 

牧場通りを一陣の風が吹き抜けていきます。

 

ダイゾー「ーーキクちゃん。だからそんなに悩まないで?」

 

目標を定めておくことは確かに大事かもしれないけれど、将来は焦って探し出すようなものじゃない。

岐路はやがてどんな形であれ、その人に適した時期に自然とやって来るものだから。

 

キク「・・・ありがとう。ダイゾーさん」

 

周囲を取り囲むたくさんの木々が若葉を抱いていることに気が付きます。

 

春はもう、すぐそこまで近づいているのです。

 

キクの表情に朗らかな笑顔が戻りました。

  

  

 

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最近めざましく暖かくなりましたね(*^_^*)

外出するにも億劫でなくなりましたw